シャドーハウス第184話「二体の侵入者」感想

今回のシャドーハウス、1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点! 前回かっこよく啖呵を切ったエドワードだったけど思ったほど3階の方々、おじい様の反応がなくて呆気に取られていたねw ドンマイ! 「動かぬ証拠」っていうからどれほどのものかと思ったけどそれも予想通り中に入っているサーカス団支給の服だけでしたね。そしてこれも予想されて然るべき状況だけど、鞄の持ち主や全身隠して彷徨く少女もエミリコと思い込んでいるからケイト様の正体まではまだ到達できていないようだ。そしてキャンディ姐さんが30歳だったのには流石にびっくりしたw そりゃあ酒瓶のごとくごくごく水の瓶を飲む姿が似合うわけだ。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第184話「二体の侵入者」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

外部からの侵入者の存在を3階の方々に認めさせるためにお披露目の場を利用したエドワード。エドワードらが「お遣い」に行かせてもらえたのはバーバラの代替エネルギーを見つけた褒美であった。その目的外の成果として、「二体の侵入者」の情報を手に入れたことを3階の方々に報告する。ミラーサイドの校長が最近選出された「4対」の自慢をしていたことと、エドワード自身がお披露目を担当した新人が「5対」であった矛盾に違和感を覚え、「お遣い」から帰った後も館の外の管理者たちと連絡を取り合い調査を行う中でその情報を手に入れていた。1対目の侵入者はエミリコ。それを示す証拠が鞄の中身にはあった。それはサーカス団から雑用係に支給される服であった。しかし一方でエミリコを取り巻く状況には他にも不可解な点があり、継続した調査が必要とエドワードは述べる。続く2対目はキャンディ。彼女の足跡から彼女の館への侵入を突き止めた。さらに彼女が「永遠のこども」という売り文句で活動する30歳の女性であることまで突き止めた。不法侵入したエミリコ、年齢詐称して館に入ってきたキャンディ、二人の侵入者がこどもたちの棟でよからぬことを企んでいる可能性をエドワードは指摘する。そしてそれを阻止するためこどもたちの棟の徹底的な調査を求めるよう高らかに宣言するエドワードであったが、3階の方々の反応は予想外に薄く、お披露目の最中なので持ち場に戻るようジョセフから指示される。呆気に取られるエドワードであったがおじい様までもエドワードに持ち場に戻れと指示を出し、エドワードはすごすごと持ち場に戻っていくのであった。

 

全体的な感想

・動かぬ証拠として出したトランクの中身については前回の感想で予想した通り、サーカス団で支給されていて、エミリコがケイト様にあげた黒い服でしたね。ここはちょっと考えれば分かりそうなものでしたが、さすがのエドワードでもケイト様の正体までは掴んでいないようですね。だから鞄の持ち主も、それを持って顔を隠してすす島を彷徨いていた少女の正体もエミリコだと考えて推理をしているようです。

 

・「顔を隠すように帽子を目深に被りミラーサイドを彷徨いていた」「サーカスでは名前を与えられていなかった雑用係がなぜ「ケイト」と名乗ったのか」「どこで選別会ようの仕立ての良い服をくすねたのか」これらエミリコに抱く未だに解明できない謎は、全てケイト様の正体を未だ知る由もないエドワードにできる限界の推理でしょうね。今回の中盤でも「星つきのリーダーであるケイトが侵入者から悪い影響を受けて」という発言があることも、未だケイト様を一般的なシャドーと考えている証左ですね。

 

・ここで若干違和感を覚えました。これまでのエドワードは、どちらかというと「反乱分子でその主導者たるケイト」の尻尾を掴んでやりたいと躍起になっていたように思います。しかし今回の話でエドワードが語っている内容からすると、どちらかというとケイト様のさらに背後にいるエミリコ、そしてその師匠であるキャンディに、反乱分子の疑いとしての比重が大きく傾いているように感じます(ケイト様はキャンディやエミリコの影響で反乱分子になっているといった風に変わっている)。エドワードの元々の「ケイト様が反乱分子だ!」という直感は正しかったのですが、館の外の管理者と連絡を取り合い調査を進めるに連れてちょっと正解から遠ざかっているのが気になりますね。だからといってケイト様いじめが軟化するわけではないでしょうが、こうした小ささな誤認識が、エドワードの今後の予定に綻びをもたらせるように感じます。

 

・でもケイト様の足跡をエミリコのものだと思って見てみると、めちゃくちゃエミリコが怪しいやつだと思っちゃうのは仕方ないですねw

 

・ところで、何気に重要なのはお遣いに行かせてもらえたのが「バーバラの代替エネルギーを見つけたから」という点ですよね! 代替エネルギーってなんだろう? 考えられるとすれれば、以下みたいな感じでしょうか?

 

 ①バーバラに代わるすす大量発生者を確保した

 ②シャドー以外からすすを回収する手立てを確立した

 ③ジェレマイアの研究を採用した

 

 それ自体も気になるところですが、「バーバラの代替エネルギーを見つけた」からこそ個人的に合点のいく出来事がありました。一つは152話「真実」でのエドワードの振る舞いです。ここで彼はバーバラにクリストファーがすでにこの世にいないという事実を突きつけ、暴走状態に陥らせます。最終的に落ち着きましたが、危うく命を落とすところでした。拝読当時、館の貴重なエネルギー源であるバーバラにこんな仕打ちをする理由がわからなかったのですが、「バーバラの代替エネルギーを見つけた」からだったということならば理解ができます。

 また、156話「束の間」でトマス様を呆気なく始末しているところも若干違和感がありました。これも同じくバーバラという絶対的な館のエネルギー源がいて、その庇護者たるトマス様を簡単に始末してしまって良いのだろうかというところからくる違和感でした。しかしこれも「バーバラの代替エネルギーを見つけた」のであれば納得がいきます。死んだかどうかは知りませんが、グッバイトマス様。

 

・あと、当時読んだ時「これはまずい!」と話題になっていたのに忘れていましたが、校長の「4対」問題がありましたね。やっぱりエドワードはここに引っかかって調査をしていたのね〜。

 

・元々嫌疑をかけていたケイエミペアなので、鞄の中身のサーカス団支給の黒い服を証拠にエミリコが疑われるのは予想通りでしたが、前回の記事で書いたようにキャンディは館内ではおとなしいキャラを演じていたので疑いを持たれる理由が予想できていませんでした。そんな彼女をエドワードが疑う契機になったのは、サーカス団はまだすす島にいて足止めを食らっていたため、「ふたり」サーカス団から消えたことがバレたせいだったんですね。サーカス団はもういなくなっていると思っていましたw 結構長いこと滞在するものなんですね。そりゃあ「ふたり」サーカス団からいなくなっていて、そのふたりを追えば彼女たちに当たるのであれば、現在の館内での振る舞いとか関係なく疑って当然ですわね。

 

・そしてまさかのキャンディ30歳! そら水の瓶を飲む姿が似合う姐さんなわけだわ。182話の「そうねー」の包容力の説得力もさらにグッと上がって良い感じですね! そしてもう一個びっくりなのがエドワードの素体より年上ということ。まぁ、マリロ・バーバラと一緒に過ごしていたことを考えると妥当なのかもしれませんが。28くらいなんすかねぇ? ていうか、こどもたちって村での記憶もほとんどなく「生き人形」として生まれたと思いこまされているから、とても自分の実年齢を把握しているはずがないと思うのですが、管理側の大人たちは素体の年齢を把握しているってことなのでしょうかね? そりゃ自分たちで館の外にいって回収してきているのだから記録は持っていそうだけど、30歳というキーワードを聞いて即座に「エドワードの素体より上じゃねーか」ってツッコミ入れられるほど他人の年齢を頭に入れていることにビックリしました。

 

・3階の方々、おじい様の前で大演説をかますエドワードですが予想に反して、そんなことはいいから持ち場に戻れと言われるエドワードちょっと可哀想。いや、可哀想じゃない。

 

・ていうかジョセフはいったい何者なんでしょう。やけに今回話を主導しているし、誰も口を挟まないし、おじい様もジョセフと同じくエドワードに戻れと命じるし、3階の方々の中でも序列があって、高めの序列なんでしょうかね?

 

・それからエドワードに持ち場にジョセフが戻れと指示する辺りのコマでの動きが何か怪しいですよね。何その「ゴソ」っていう動きと「スッ」っていう動き。そりゃ、エドワードが差し出した証拠の鞄にいったん手を置いてその手を戻した描写ということは分かりますが、その描写を差し込む意図がちょっと分かりません。。。一旦エドワードの証言に考えを巡らせたけどそんなことは置いておいて、、、という態度を明示するための描写でしょうかねぇ? 今回最後のタバコをふかせて「…………」って吹き出しつけているところもかなり意味深ですよねぇ。単純に考えればエドワードの証言を受けて一旦今はお披露目の時間だからと持ち場に戻らせたものの、今後のことについて憂慮している、という感じでしょうか? わからん(投げやり)。きっとこの先この時の描写の意味がわかる日が来ることでしょう!!

 

長くなったので各ページごとの感想は省略で。

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!