シャドーハウス単行本未収録話の記事まとめ

こんにちは、タナカなかなかいいコタローです。

 

ここではシャドーハウス単行本未収録話の記事をまとめました。

各話、あらすじと個人的感想を書いた記事になりますので、単行本をお待ちの間の振り返りにご活用ください。

 

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シャドーハウス第192話「怪物」感想

今週のシャドーハウス、1000000000000000000000000000000000000000000000000000000点! もう許して、読者のHPは0よ……みんな一体化なんかせず主従で幸せに暮らしていくんじゃだめなの……。ルウの決断も悲しいし、ルイーズ様の変貌も悲しい。。。誰か助けてあげて……。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第192話「怪物」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

あらすじ

幼少の記憶を取り戻し、洗脳から抜け出したルウは、ルイーズを助けられるのは自分だけだと息まきルイーズに声をかける。しかしそこでルイスが驚愕の事実を突きつける。ルイーズが既に口にした真価の珈琲にはシャドーの本能を引き出す恩恵の欠片が入っている。一体化を促し成功率を上げるためのものであるが、体に急激な変化を伴わせるもので、一体化を成功させない限りルイーズの生きる術はないと言うのだ。それを聞いたルウは、まだ通信の繋がっているリッキーに声をかける。「ごめんね」「約束守れない」そして自分の死を決意して告げた。「一体化しましょう ルイーズ様」と。一方ルイーズは自分の知らないルウの一面に気づき、ルウはルイーズのものではないと悟ってしまう。貴族であるということも偽りで、ルウという綺麗な”顔”も本当は自分のものでもなく、ルイーズ自身はただの気持ち悪い怪物だとまで思い込んでしまうルイーズ。その鬱屈した思いが爆発し、一体化の箱の鍵を破壊して飛び出し、咆哮する様はまさしく「怪物」であった。

 

全体的な感想

・読んでいてめちゃくちゃ悲しい気持ちになりました。ルイーズを助けるために一体化することを選ぶルウ。そしてルウとリッキーの通信を通してルイーズが自分のものではないと悟り、怪物へと変貌してしまうルイーズ。。。

 

・ルイーズ様が「ルウは自分のものじゃない」とはっきり認識してしまっているから一体化成功の展開の芽はまず潰れてしまったますよね。。。

 

・なんとなく察せられていた通り、恩恵の欠片の危険性もあらためてルイスの口から明らかになりましたね。これを「適切に使用すればこどもたちが大人に立ち向かうために十分効果が期待できる」とアンソニーは語っているのですが、本当に大丈夫でしょうか。こどもシャドーの安全性とか考えられているのでしょうか。。。

 

・ルイスがボコボコにやられているのはちょっとだけ胸が掬われる気持ちがしましたね。だいぶ派手にやられているけど大丈夫そ?

 

・ところでアンソニーはどこに隠れているのでしょうか。彼にとってこの事態は果たして狙い通りなのかどうか。。。

 

・これで同期を失うようなことがあればアンソニーたちのことをケイト様が信用するはずないのですが、とはいえ今回恩恵の欠片を飲ませたの元凶はエドワードです。ここからルイーズが自我を取り戻して一体化せず生還するルートを引き出すことがアンソニーの真の狙い(恩恵の欠片をこどもたちに飲ませても死ぬことがない症例を得つつ、ケイトの同期を救って恩を得る)という可能性はワンチャンないでしょうか?

 

・189話の感想で以下のこと書いていたんですけどこんな辛い方向性で叶ってほしくなかったよ。。。

 

『正気に戻ったついでに鍛えたマッスルでルウの正気も取り戻してくれルイーズ様!』

 

ページごとの感想

・1ページ目。

 前回目元した映らない状態での引きだったのでもっと深刻な状況に既に陥っているかと思いましたがそこまでではなかったようです。

 

・3ページ目。

 初読時は絶望しか感じなかった本ページですが、「一体化を成功させない限り生きる術はないだろう」というのが生還ルートのフリっぽ過ぎないか? と希望的観測を持っています。

 

・6、7ページ目。

 このページ本当悲しい。一体化することは自分の死を意味するのでリッキーとの約束を守れず悲しみもあるため目に涙を湛えていますが、一方でルイーズ様を救うことができるという希望で笑顔を見せているのが本当に悲しい。。。

 

・8、9、10ページ目。

 自分が怪物だと思うようになるまでの心の機微が丁寧に描写されていてここも辛い。。。

 

・13、14、15、16ページ目。

 ルイーズ様の悲痛な心の叫びが辛い。。。ルイス君は反省して伸されていて。

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!

 

シャドーハウス第191話「欠けた記憶」感想

今週のシャドーハウス、1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点!!!!!! この作戦にはリッキー関わらないと思っていたから出てきてくれて良かった〜〜〜〜。愛の力で自分を取り戻すの最高すぎて無理すぎて泣いた。。。ルイスの洗脳なんか跳ね返して生き残ってくれ頼む!!

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第191話「欠けた記憶」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

あらすじ

無事一体化の部屋の鍵を入手して、一体化の部屋に向かうラムであったが、途中アンソニーに声をかけられ、あとは自分に任せて見回りをするよう言われる。やむなく言うことに従うラムであったが、こっそりアンソニーの背中にシャーリを忍び込ませる。

時は戻りアンソニーとルイスが対面している。ルイスは「ルイーズはもう一押しです」と報告する。それを受けてアンソニーはニコリと微笑み、一体化の部屋の鍵を閉めてしまう。そしてルイスはルウへの洗脳を再開させ、それによってルイーズの本能を刺激し一体化を促そうとする。ルウは一体化することで自分の役目が終わることを悟ったが、薄れゆく意識の中、「ルウ」と呼ぶ懐かしい声が聞こえてきた。オスカーの遠隔通信用のすすを携えたシャーリー様がルウの耳元に駆け寄り、そこにリッキーが声をかけていたのだ。必死にルウを引き留め助けようと声をかけるリッキーであったが、なかなか期待した答えは返ってこない。ついに泣きじゃくり始めたリッキーの声に呼応するかのように、ルウはかつての記憶を回想していた。内向的で意思表示が苦手な自分。そして弱くて頼りないけど自分の代わりに怒ってくれる隣の家の男の子の存在。リッキーと泣きじゃくりながら、いつか誰にも負けなくくらい強くなりたいと心に誓った記憶。それらは館にきて欠けていた自分の記憶たちだった。過去の記憶が蘇りようやく自分を取り戻したルウはリッキーに語りかける。「やっと思い出したよ」と。

 

全体的な感想

・アンソニーがどこから鍵を手に入れてきたのか、エドワードが管理しているもの以外に独自ルートで鍵を持っているのかと思っていましたが違ったみたいですね。ラム言い返せず鍵を渡してしまっているけどアンソニーを信用しているわけではないようでしっかりシャーリー様を送り込んでていてグッジョブですね!

 

・ラムとアンソニーは、どちらも顔の見えない人形に扮した洗脳の解けた普通の人間なので、かつて交流でもあったのでしょうかねぇ? 「僕に任せて」と言われた後のコマで俯きがちな顔しているところを見ると、アンソニーの「怖さ」を認知していて逆らえなかったようにも見えます。口調は優しいけどラム視点だと「鍵はさっさと俺に寄越してお前は見張りでもしてろ」くらいの認識になってそうな気がしますがどうでしょうかね。

 

・でもやっぱりそんな中でもただではやられずシャーリー様を送り込んだのはファインプレーですね。ていうかリュック背負ったシャーリー様可愛すぎでしょ。

 

・しかしアンソニーが何を考えているのか全くわからないんですけどぉ? 前回の感想でも書きましたが、目下の目的はこどもたちの中から「生徒」を作る、つまりケイト様を「生徒」にするということだったはずです。少なくとも今回ラムから鍵を奪って一体化の部屋に閉じこもったことをラムが認識しているので、これでルウルイーズの一体化が成ってしまえばそれはアンソニーの妨害のせいだったとラムは認識するでしょう。そしてラムとケイトの関係を情報通のアンソニーが知らないとも思えず、アンソニーの所業はラムを通してケイト様に伝わることでしょう。そうなってしまえばもうケイト様がアンソニーの「生徒」になることは一百億パーセントあり得ないでしょう。目下の目的だった「ケイト様を生徒にすること」を不意にしてまでルイーズの生徒化は必要なことでしょうか。本当にアンソニーの考えていることがわかりません。。。

 

・そもそもラムが鍵を回収して一体化の部屋にやってくることも知っていたので、ケイト様たちのルウルイーズ救出作戦をアンソニーは知っていたことになります。また、ルイスの「ルイーズはもう一押しです」という言葉に「ニコッ」と返している通り、ルイスが行っているルイーズ生徒化計画も承知のことと言えます。これら二つが意味するところはケイト様への敵対行為とさえ言っても過言ではないでしょう。本当の本当にアンソニーが何を考えているのかさっぱりわからない。。。。

 

・ところでリッキーがまさか出てくるとは思わなかったので胸が熱くなりましたね。まぁ、ルウの章なので、リッキーが出ないわけにはいかないでしょうというパッション考察はありましたが、舞台的に関わり方が難しいだろうと思っていました。それを解消してくれたのは頼もしいすす能力、オスカーの音声送受信能力でしたね。本当にこの能力強すぎでしょ。

 

・ラムも部屋に入れず鍵をかけられて、ルウルイーズ絶体絶命で辛いですね。ルイーズ様も繭になっちゃってるし、ルウの最後のコマも目元しか描かれていないし、嫌な想像が思い浮かんで辛い。。。リッキーの愛の力でなんとかしてくれぇぇ!

ページごとの感想

・1ページ目。

 勝手に役割替わってんじゃねー!

 

・3〜5ページ目。

 ルイーズ様最後まで抵抗しているけど抗えず繭になっちゃってますよね。。。ここから入れる保険ってありますか?

 

・7〜9ページ目。

 カッコつけていいところ見せようとしている言葉が届かないところが後のページと合わせて良さがありますよね。

 

・10〜14ページ目。

 みっともなく泣きじゃくるところがルウの心に響くの良いですよねぇ。。。

 

・15〜16ページ目。

 ルウが綺麗すぎて前が見えない。。。

 生き人形からシャドーへの強制力でなんとかルイーズ様を止めて欲しいですね。

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!

 

 

シャドーハウス第190話「狂信者」感想

今回のシャドーハウス、1000000000000000000000000点! ルイーズ様がルウをちゃんと大切に思っていて良かった😭 しかしアンソニーの野郎!! てっきりルイスの独断かと思ったらお前もしっかり絡んでるのかよ! 次はこどもたちの中から生徒を見つけるんじゃなかったのかよォ!? こんなことしたってケイト様はお前の生徒になんかならないゾ! ルウルイもヤバいしここに突入予定のラムもヤバくて不穏しかない……ていうかアンソニーも当たり前のように一体化の部屋の鍵持ってて笑った。ガバガバじゃんかよ。。。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第190話「狂信者」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

あらすじ

完成の箱の外にいる何者かがルウを操っていることを察知したルイーズは、ルウの操作をやめるよう叫ぶ。ルイスはあっさりその願いを聞き届け、シャドー化を解いてルウへの洗脳をやめる。ルイスはお披露目後の成人パーティでルイーズに会ったことがあり、自分のことを覚えていないかと問う。生き人形が同じ名前「ルウ」であったルイスのことをルイーズは思い出す。どうやって一体化の間に入ってきたのかと問うルイーズに対し、エドワードに部屋の見回りを志願して入れてもらったとルイスは答える。また、「偉大なるおじい様ではなくクリストファー様を信仰しましょう」と洗脳したルウに言わせたことについてもルイーズがエドワードの指示だったのかと聞くが、それは違うとルイスは答える。エドワードは偉大なるおじい様という「旧支配者」に心酔しており、一体化後の洗脳解除は難しいとルイスは述べる。「旧支配者」という言葉に反応するルイーズに対し、ルイスはクリストファーが星つきだった頃の話をする。ルイスは言う。クリストファーは確かにこどもたちの救世主だったと。だがクリストファーが逝き、変革に翳りが見え、再び絶望に侵食され始めた。それでもクリストファーの教えを説く「教師」の元、彼の意志を継いで活動するのがクリストファー派だと語る。そして、なぜ一体化するのか疑問に持つルイーズに対し、シャドーが「顔」を欲するのは本能だとルイスは告げ、一体化を促す。しかしケイトが語っていた「生き人形は道具じゃない大切な命」という言葉を思い出しルイーズは抵抗する。そんなルイーズに対し、ルイスは「生徒になれば救われる」と感極まりながら述べる。その異様さに恐怖を覚え、ルイーズは助けを求めて叫ぶ。果たしてそこにちょうどやってきたのは、ルイスが語った「教師」、アンソニーであった。

 

全体的な感想

君たち149話で「次にやるべきことは何だと思う?」「そろそろこどもたちの棟にも生徒が必要…?」「正解!」ってやりとりしてたやんか!!! なんでルイーズ様のことを一体化させて大人の生徒を追加しようとしてんの!?!?!?!?!?!?!?

 

・前回のルイスの行動だけならまだ、ルイスの暴走という可能性も追えましたが、アンソニー教師様までお出まししたので、「クリストファー派」の意向としてルイーズを大人にさせて新しい大人の生徒を追加しようとしていることが明らかになってしまいましたね。

 

・まさかこの行動さえもケイト様を生徒にさせるための行動だとでも? ルイーズの一体化を促進させて自らの一派に引き入れたことがケイト様に露見すれば絶っっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっ対にケイト様は生徒になんかならないと思うんですけどぉ????

 

・初読時、14、15ページ目で助けを求めるルイーズ様の声に呼応するように鍵が開いてカートを押した顔の見えない人形のシルエットが見えてきたところで、「うおおおおおおおおっ! ラム登場か?!?!?!?」「でもルイスと対面するのはやばいいいいいいいっ!」からの16ページ目で「お前かい!!」ってなりましたね。

 

・一体化の間での時刻とルウルイーズ救出作戦の時刻がどうなっているかわかりませんが、こうなってくるとルウルイーズを救出するにあたってラムがこの現場に飛び込まないといけない……ってコト!? 15巻でヤるところまでヤっちゃったアンソニーと対面するのは危険すぎて怖いです。。。

 

・ところでルイスが自身で語っていますが「一体化したあとの洗脳を解くのは難しい」とのことです。しかし彼は事実として一体化しており、洗脳が解けてアンソニーの元で活動しています。ということは彼の洗脳が解かれたのは一体化する前だったということではないでしょうか?ルイーズ様からの問いをはぐらかしていますが、洗脳が解かれた上で一体化し、一人の人間の存在を消すのはどんな心境だったのでしょうか。

 

・また、一体化前に洗脳を解いて教育を施すことで、一体化した後も自分(アンソニー)に付き従うようにしているということは、アンソニーにとっては、この館の中で「生き人形」の命は助けるに値しないと思っていることがうかがえて、改めてアンソニーの思想の狂気ぶりを実感させられます。その解像度を持ってマギーを始末した行動を振り返ると、アンソニーの思想として邪魔な生き人形一人の命を奪う行動は当然の振る舞いだったと考えられます。。。

 

・こどもたちの棟でも注目しているのはあくまでシャドーである「ケイト」であることからも、生き人形を軽視している感じがしますね。やっぱりあなた、本当に主人を失った生き人形なのですか???

 

・前回部屋への侵入方法としてこんなことを考察していましたが大ファールでしたね。単純に志願してルウルイとともに部屋の中に閉じ込められていたとは。。。

 

『一体化の部屋から出入りするルートが隠れているということになるかと思います。アンソニーが抜け出す際に見つけたルートをルイスに共有しているのであればルイスが部屋に侵入できていることにも納得がいきます。』

 

・でもアンソニーの侵入方法もあまりに単純すぎてビックリしちゃったw お前さんも一体化の間の鍵持ってんのかい! セキュリティガバガバじゃん。

 

ページごとの感想

・1ページ目。

 聞き分けよくで「はぁ?(猫ミーム)」ってなりました。まさかこれが怒涛の狂信ぶりを見せる前振りだとは思わんて。

 

・2ページ目。

 「救いに来た」が指す「君」があくまでルイーズ様を指してて、しかも「救い」も「一体化して一緒にクリストファー様を信仰しよう」とかルウルイーズ的に救いがなさすぎる。。。そもそもさっきまで生き人形を洗脳しておかしなこと言わせてた相手に「救いに来た」と言われても困惑しかないでしょw

 

・3ページ目。

 まさか生き人形の名前被りとかあるんすね。そりゃあるか。

 

・4ページ目。

 エドワードを利用するのに全然心苦しく思っていなさそう。

 

・9ページ目。

 生き人形を犠牲にしての「楽しい生活」「正しい教え」「苦しみの救済」とか欺瞞以外の何物でもないだろう!

 

・10ページ目。

 ルイーズ様がちゃんとルウのことを大切に思っていていいよね。。。

 

・13ページ目。

 サブタイトル回収、狂信者だ……。

 

・14ページ目。

 そうだよね、気持ち悪いよね。。。

 

・16ページ目。

 お前かよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!

シャドーハウス第189話「一体化の儀式」感想

今回のシャドーハウス、10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点! ルイーズ様健気で泣ける。ルイス、お前〜〜〜〜〜〜っ! ここにラムがやってくるとどうなっちゃうんだ?!?!?

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第189話「一体化の儀式」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

あらすじ

 舞台は数日前、ルイーズとルウがお呼ばれした直後に戻る。ルイーズたちにこれから儀式を数日間かけて執り行うと述べるエドワードは、恩恵の欠片を砕いて珈琲に混ぜた「真価の珈琲」をルイーズたちに飲ませる。そして完成の箱の中でシャドーは本能に従い繭を作れと告げる。数日がたち、「恩恵の欠片」の効果が出てきたことを確認したエドワードは、ルイーズたちを完成の箱の中に入らせる。

 そして時間は現在に戻る。いつの間にかルウの行動を自身のすす能力で制御できなくなっていることにルイーズは気づく。そしてルウにこんなところからはもう帰ろうと告げるが、ルウはルイーズの申し出を断り「一体化しましょう」と返事をする。その瞳は暗く澱んでいた。ルウの洗脳の影響を受け、本能のまま繭を作り始めようとするルイーズ。しかしそこでルウが驚きの発言をする。「一体化して偉大なるおじい様ではなくクリストファー様を信仰しましょう」と。この発言で正気を取り戻したルイーズは、誰かがルウを操っているのではないかと考える。事実、完成の箱の外からルイスがすす能力でルウを洗脳していた。ルイスは口にする。「すべては偉大なるクリストファー様のために…」と。

 

全体的な感想

・前回の感想でパッションでは可能性0とは思いつつこんなこと書いていたんだけど、そのルートに入りつつあってマジで胃が痛い。

 

『これは考えたくもない最悪のケースですが、すでに一体化の儀式が進行しておりルウルイの状態が危篤あるいは・・・みたいなケースも可能性0ではないですかね? いや、パッションで0だと思う!』

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・ルイスはどうやって一体化の部屋に潜り込んできたんだろう? ということを考えると、そもそもアンソニーがどうやって一体化の部屋から逃げ出せたのだろう? という疑問に結びついてしまいます。ルイスに関して言えば、ダグダグのようにエドワードの隙をついて鍵を盗んでいたり、エドワードが部屋に入る際にバレないようにこっそり後について紛れ込んだりといったことも考えられなくもありませんが、それだとあまりにエドワードがザルすぎてありえないように思います。となるとやっぱり一番単純で考えられるのは、一体化の部屋から出入りするルートが隠れているということになるかと思います。アンソニーが抜け出す際に見つけたルートをルイスに共有しているのであればルイスが部屋に侵入できていることにも納得がいきます。

 

・ルイスのルウへの洗脳で「偉大なるおじい様ではなくクリストファー様を信仰しましょう」と思わせています。この洗脳内容から、以前の記事で書いた「アンソニーの目的」がちょっと説得力を増してきたように感じます。少なくともルイスは「クリストファー」がおじい様にとって代わることを望んでいるようです。以下が以前の考察の抜粋。

 

『ずらっと並べてみましたが、もっともアンソニーの目的に近そうなのは「救世主」だと思います。149話を読み返すと、「救世主を求め始めている」→「僕たちの計画が少しずつ現実味を帯びてきた」という風に読めます。つまり、アンソニーはこどもを大人たちにけしかけ、生じた混乱の中、救世主として館の主に君臨しようとしているのではないでしょうか? この辺の話はまた別でしっかり考えたいと思います。』

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・「恩恵の欠片」は、アンソニーがマガマギで実験する際に初めて出てきたものでしたが、一体化の部屋に安置されているものだったんですね。アンソニーが所持しているものもここからくすねてきたものでしょうか? そうだとするとやはり、アンソニー一派は一体化の部屋を自由に出入りできるルートを知っているようです。

 

・この「恩恵の欠片」を擦り砕いて作った珈琲をエドワードは「真価の珈琲」と呼んでいます。これは、マーガレットが「恩恵の欠片」を接種したことで強大なすす能力を発揮できたことからもわかるように、シャドーの「真価」を発揮させるものという意味でしょうかね? 大人たちのすす能力がこどもたちと比べ比較的強力な理由は「真価の珈琲」で「恩恵の欠片」を摂取して一体化を果たしたからなのかもしれませんね。それなのにボロ負けするキングさん。。。

 

・おじい様信奉者であるエドワードが「恩恵の欠片」の入った瓶を見た時に恍惚としているところから見ると、「恩恵の欠片」もおじい様が供給しているものと考えられます。しかし「恩恵の欠片」ってなんなんでしょう? 見た目はすすが固められたもののように見えますが。。。? それだと「おじい様のすす入り珈琲」と変わりなくてシャドーに影響を与えられるもののように思えないんだけど?

 

・ともかく、「恩恵の欠片」もおじい様由来のものであれば、おじい様は「恩恵の欠片」というシャドーにも干渉する能力と、「おじい様のすす入り珈琲」という生き人形(人間)に干渉する能力の2つを持っていることになります。まぁ、おじい様の正体はなんなんだろうという話もありますが、少なくとも館の中での「おじい様」という役割は、「シャドーに干渉する能力、生き人形に干渉する能力の両方を示す者」だと言えます。おじい様が傀儡などではなく一人の人物であった場合、その能力はこれまでの分類にない強力なものと言えるでしょう。

 

そして「恩恵の欠片」入りの珈琲、「真価の珈琲」は摂取後すぐに効果が出てくるわけではなく、徐々に効果が現れてくるものであることが示唆されていますね。数日が経過したルイーズの様子を見てエドワードが「効果が出てきたな」と述べていますし、箱の中に入って数日する頃にルイーズのすす能力がルウに効かなくなっていることから、時間をかけてシャドーと生き人形両方を一体化に向けて最適な状態に仕向けられるもののようです

 

・そんな状態のルウを、館の絶対的ルールおじい様への信仰ではなくクリストファーへの信仰に上書きできるルイスのすす能力が計り知れないほど強大だということがよくわかります。

 

・このあまりのルイスのクリストファーへの信奉ぶりに、クリストファーは生き残っている説がちょっと高くなってきた気がします。シャーリー様のような特殊個体もいることですし、アンソニー・クリストファーも不思議な共存関係を保ったまま二人とも生きている可能性は考えられます。でもなぁ、アンソニー胡散臭すぎて何も信じられないからなぁ? ルイス従えるために平気で嘘ついているとかあり得なくもないじゃん? ルイスが最初の生徒っていうのも嘘かもしんないじゃん? マジでアンソニーに信用なくて草。

 

・今回は時間を数日前に遡ったところから始まり、最後のルイスがルウを洗脳しているところが現在ということだとすると、これからラムがルイスのいる一体化の部屋に侵入することになっちゃうんですが、どうなってしまうんだろう? ラムに危害を加えるのだけはやめちくり〜! ラム、背後にはトマス、正面にはルイスがいるサンドイッチ状態になりそうなんですが。。。

 

・ていうかそもそも、一体化の部屋と思しき鍵を入手してラムは一体化の部屋に向かっていますが、今回の10ページ目を見ればわかるとおり、完成の箱にもガチガチにチェーンと鍵がかけられていて、これはどう突破するんだろう。。。

 

・ダグダグの鍵複製ミッションという作戦の肝は突破したけど、ラムのミッションも全然容易ではないことがわかりますね。

 

ページごとの感想

・1、2ページ目。

 不安そうに二人体寄せ合って待機しているルウルイ尊い!!

 

・8ページ目。

 ルウは珈琲飲んでるけどルイーズ様が操って「シャドーハウスは絶対」モードを抑えている、って理解しているんだけど合っていますよね??

 

・9ページ目。

 ルウルイのサービスシーンだうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!! ていうかまさか見てないよなエドワードさんヨォ!?

 それはさておき何を見て「恩恵の欠片」の効果が出てきた頃だと判断したんでしょうかね? すすがもやもや出てきているルイーズ様のコマが写し出されていることや、「恩恵の欠片」を摂取したマーガレットが強力なすす能力を発揮したことを踏まえると、基礎すす排出量が増加しているのを見て効果が出てきたと判断しているのかな?

 

・10ページ目。

 箱にも鍵ガチガチやん。これはどうやってラムは突破するんだろう?

 

・11ページ目。

 めちゃくちゃ切なくて泣いちゃった。「もう帰ろ…こんな狭くてつまんないとこ…」めちゃ健気で良いよなぁ。。。初期の頃は最も生き人形を文字通り人形として扱っていたルイーズ様でしたが、ケイト様たちとの交流を経て館の真相を知るにつれ、人形としてではなく、共に生活するパートナーとしてルウを大切にしていることが窺い知れて泣けてきます。

 それはともかく裸の女の子二人が体寄せ合っているの、良いね……!!

 

・12ページ目。

 そしてそんな泣ける展開から叩き落としてくれるのがシャドーハウス。。。16巻表紙を彷彿とさせるルウですね。怖い怖い怖い。でも妖しい美しさも放っていてなんとも言えない。

 

・15ページ目。

 正気に戻るルイーズ様えらい。そりゃ接点ない「クリストファー」を信仰しましょうとか言われるとそりゃびっくりするよね。正気に戻ったついでに鍛えたマッスルでルウの正気も取り戻してくれルイーズ様!

 

・16ページ目。

 ルイス貴様〜〜〜〜〜〜〜っ!!

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!

 

シャドーハウス第188話「敵と味方」感想

今回のシャドーハウス、1000000000点! ダグよく頑張った! 過去描写を見る限り、元々珈琲の洗脳に抗える頑強な意思を持っていたみたいですね! でもミアを身代わりにしたことは一生忘れないからな!! 作戦の肝の鍵の入手には成功しましたが、残るラムの入れ替え作戦は果たして順調に行くのか?!

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第188話「敵と味方」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

あらすじ

 ダニー、マチルダは手筈通りすす兵を2階の窓に送り込み、すす兵がマチルダの指示に従って鍵を見つけるのを待っていた。一方、惑う主人に頼られていたダグは過去のことを振り返っていた。小さい頃、班長からのしごきで主人共々苦しめられてきたダグは、珈琲で余計なことを考えなくて済むよう洗脳されても、その度に生き残るために考えなかればいけないと思っていた。その結果、誰よりも強くなることを目指し、何かを守るには犠牲が必要とさえ考えていた。しかしある日の夜、主人が「俺はキングとは違う」と寝言で口にするのを耳にした。それらのことを思い出し、ダグは手にしていた複製の鍵をエドワードの部屋の扉の下を潜らせ部屋の外に送り出した。弱さを認めるのが怖くて気づけば大嫌いだった先輩と同じ道を辿りそうになっていた自分を見つめ直し、本当の強さに気付かされたのだ。そしてダグラスはエドワードに言う。誰が敵で味方なのかを確信したと。何があろうと仲間を裏切らないと。その言葉が指す仲間とはケイトたちのことであった。そして鍵を見つけたすす兵は鍵を拾い、一階で待機するラムのもとへ送り届ける。作戦は次の段階へ入っていく。

 

全体的な感想

・いや〜〜〜〜、まずはダグが踏ん張ってくれて本当に良かったです! 「これで確信しました 誰が敵で味方なのか」「何があろうと仲間は裏切らない」というセリフもいいですね。ここでダグラスは嘘は言っていなけどエドワードは自分のことを「味方」と指していると思っていて、その実ダグラスの心は全く逆のことを思っているというのが痺れますね〜!

 

・186話の感想で書いた以下の記述の通りで嬉しい!

 『こうして経緯を振り返ってみると、仲間思いなダグラスが、エドワードの失言(仲間を貶したり、危害を示唆したり)から持ち直してケイト様の味方でいてくれる可能性は考えられますね。』

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・187話の感想で過去の「シャドーハウスは絶対」モードの時の瞳と現在のダグの瞳を比較して、真っ黒ではないことから「シャドーハウスは絶対」モードではなくて主人への影響力も低下していると指摘しましたがこれもほぼ当たっていましたね!!

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・そしてさらに今回のお話し公開前のソウマトウ先生によるチラ見せで「敵と味方」というタイトルが明らかになったことから以下のようなパッション考察を行いましたがこれまた見事に大正解でした! 諸々考察がビシバシ当たってて脳汁が止まりません(笑)。

 

・今回、ダグが踏ん張ってくれたことと最後の台詞回しにグッときましたが、他にもグッとくるところがありました。それはダグが「シャドーハウスは絶対」モードに抗える強い意思を持っていたことです。記憶自体は戻っていないようなので完全な洗脳解除状態ではないでしょうが、「余計なことは考えない」ことがルールとされる館の中で、そのルールに抗い、生き残るために考えることをやめなかったダグの姿勢に胸を打たれました。

 

・とはいえ、その考えた結果の振る舞いは、みなさんご存知の通りのダグダグペアというのは残念ですけどね(笑)。ミアを身代わりにしたのも「何かを守るには犠牲が必要」との考えからだったのでしょう。でもそれらの振る舞いも間違いだったと気づいたようなので、今後更生された光のダグダグペアに期待ですね!

 

・まぁ、ミアを身代わりにした件はあまりにひどかったし、ギルバートと組んで無能力者狩り騒動を起こしたりした点は酷かったけど、意外と面倒見が良いのは事実ですよね。168話でルウルイ奪還作戦の会議をしているところにステキャンペアがやってきた際の扱いとか、ケイト様が下手すぎる一方、ダグダグはうまいことあやしていましたしね。。。

 

・さてさて、元々任務自体の難易度(エドワードの隙をついて鍵を盗んで型取ってそれを味方に渡す)と人選による難易度(ダグダグに裏切られるかもしれない)によって、ルウルイ奪還作戦の中でも肝とされていた鍵の入手に無事成功したわけですが、ここから先、ラムが「完成の箱」にいるルウルイと、カートの中に入れた死体に見せかけるためのすす袋を入れ替えて持ち帰るという、ラムのミッションが始まります。本来なら一番の山場を超えたのであとはイージーモードにも思えますが、そう一筋縄では許してくれないのがシャドーハウスですよね(笑)。

 

・ラムのミッションで一番障害になりそうなのはタイムリミットですかね? エドワードの予定変更によって大幅にタイムロスさせられて残り30分程度しかないところからルウルイ奪還作戦を始めていますが(185話参照)、そこに加えてダグダグペアも踏ん切りつくまで時間がかかったと思われ、今回ダニーが「少し出発が遅れた…間に合うか!?」と発言しています。

 

・他に考えられる障害は、エドワードの目を盗んでダグダグが手に入れた鍵が実は「一体化の部屋の鍵」ではなかった、とかでしょうか? おじい様と共にある棟の地図や一体化の秘密は、おじい様と共にある棟でラムが拘束されていた時にシャーリーが探索して得た情報ですが(95話、168話参照)、鍵自体がどういう形状でどう保管されているかまでわかったとはなかなか考えにくいです。今回ダグダグがエドワードのポケットを漁ってたまたま鍵を見つけましたが、それが本当に「一体化の部屋の鍵」かどうかは扉に鍵をはめてみるまでわからないので、そういうことも考えられるかなと思いました。

 

・次に考えられるのはトマスとの遭遇でしょうか。今回の1ページ目にまとめの図を入れていただけているので非常にわかりやすくなっていますが、ステラが余計なことをして推定トマスの牢を解き放った廊下の先がラムの控える廊下になっています。この図を見ると、なんかいかにもヤバい臭いがプンプンします。今のところロロルルに役割がないので、トマスに妨害されてピンチになるけど復活したロロルの力でダウンさせて乗り切る展開とかありえるかもしれません。

 

・これは考えたくもない最悪のケースですが、すでに一体化の儀式が進行しておりルウルイの状態が危篤あるいは・・・みたいなケースも可能性0ではないですかね? いや、パッションで0だと思う!

 

ページごとの感想

・1ページ目。

 それぞれの行動は把握していましたが、位置関係含めて図でまとめてもらえたのはすごく助かりますね! トマスの余計なことしてきそうな予感がこの図を見るとビンビンしてきますもんね。

 

・2ページ目。

 すす兵可愛い。プログラムの実行みたいな動きするんだね。有能すぎる。めちゃくちゃ優秀なすす能力だけど、自分でも言ってたけどすす量が少ないのが難点なのかもね(172話参照)。

 

・3ページ目。

 キングさんクズすぎる!

 

・4ページ目。

 こどもたちへの珈琲の配布方法も昔とバーバラ時代とで違いがあるんですね。バーバラ時代の喜びの会ではスポイトみたいなのでチュピ〜ってやってますけど、昔は「ゴク」って飲んでますね。手元が見えないのでわかりませんが、昔とバーバラ時代とで量の違いがありそうに見えるんですが。。。ちなみにケイト様はどうしていくのでしょうかね。現状星つきの中でオリオリ、ダグダグは味方になったとして、エヴイヴはまだ警戒されているし、喜びの会を行わないわけにはいかなそうだけど。コーヒーの管理をスザンナからエヴリンに引き継がせないでケイエミ、オリオリ、ダグダグの誰かに移管しちゃえば問題はなさそうですが。

 

・8、9ページ目。

 鍵落とした時はどうなるかと思ったけど次のページで「シュッ」ってしてくれた瞬間、よっしゃーーーっ!ってなりましたね!

 

・10ページ目。

 すす兵可愛い。

 

・14ページ目。

 台詞回しとコマ割りがマジでオシャレで痺れた。敵のエドワードのコマに「誰が敵で」という台詞の吹き出しを入れて、ルウルイ奪還作戦に奔走するみんなのコマに「味方なのかを」っていう台詞の吹き出しを入れていることで、ダグダグの真意がはっきりわかるようになってますね。

 

・15ページ目。

 すす兵。。。

 

・16ページ目。

 光のダグダグペアだ。。。スーパー顔の見えない人形ラムのミッションスタートや!

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!

シャドーハウス第187話「猜疑心」感想

今回のシャドーハウス、10000000000000000000000000000000点! まさかダグダグペアを応援したくなる日が来るとはね。前回のブログ記事で、ダグラスがエドワードの失言を受けて持ち直してくれるんじゃないかと書いたけどその通りになりましたね!あとはダグ次第だけど、珈琲の影響を抜け出せるのか?!

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第187話「猜疑心」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

ダグラスは直近のこどもたちの棟での出来事をエドワードに報告した。続けて反乱分子が存在するなど突拍子もなく、大人になるための蹴落としあいくらいに思っていたとダグラスは正直に打ち明ける。これに対し、そのことに気づいているのは僅かで3階の老害どもは本気にしていないとエドワードは答える。ここで「3階」という言葉がわからないダグラスに対し、本来こどもたちが知り得る情報ではないものの、エドワードは大人の階層について説明を行う。ダグラスのことを信頼した上で情報を開陳してくれたことで、奪還作戦の告発をしなければとダグは考えるが、そこで棚に置かれた婚姻申請書に気づいたダグラスがエドワードに質問する。能天気にもサラをおじい様と共にある棟に呼んだ時に渡されたのだと答えるエドワードに対し、そもそもサラを呼んだ理由をダグラスがエドワードに質問する。その答えは、「サラは館のエネルギー源、すす出し要員にする」というものだった。バーバラに現状は劣るがうまく負の感情を膨らませて絞ってやる、それが「シャドーハウスのためだ」と述べるエドワードに、ダグラスはかつて自分に優しくしてくれたフィン先輩を「シャドーハウスのためだ」と言い貶めて処分させたキングのことを思い出す。そしてエドワードのやっていることはキングと同じ悪事ではないかと考える。疑心暗鬼に陥り、ケイトを支持すべきかエドワードを支持すべきかわからなくなったダグラスはダグにどうすれば良いか助けを求める。溢れ出すダグラスのすすでダグの表情は見えないが、彼の意思は果たして……。

 

全体的な感想

・前回の記事で、ダグラスが奪還作戦に参加してくれるようになるまでの経緯をまとめた上で、ダグラスの抱える背景から以下のように考察していました。

 

 こうして経緯を振り返ってみると、仲間思いなダグラスが、エドワードの失言(仲間を貶したり、危害を示唆したり)から持ち直してケイト様の味方でいてくれる可能性は考えられますね

 

 バッチリ、その通りになっていてよっしゃって感じですね! あとはダグ次第というところですが果たしてどうなるでしょうか? パッションではダグは洗脳を振り切ってケイト様を支持してくれる、という方に全ツッパですが。

 

・パッションではなく、何かしらの根拠によって考えることはできないか、と思った時に、一番は「瞳」がヒントになるのかなと思います。今回のカラー扉でも顔の左半分は光が当たっていて瞳も濁っておらず、逆に右半分は影に入っていて瞳も真っ黒になっている、そんなダグが描かれています。これは明らかに、現在のダグが洗脳が効いている状態と洗脳が効いていない状態の両面を持っていることを示唆しています。だから、ふとしたきっかけで洗脳を振り切ることは可能なように考えられます。さらに扉が開けて最初のコマもダグの「瞳」が描かれています。これは明確に今のダグを示唆する、ソウマトウ先生が用意したヒントでしょう。これまでも珈琲の洗脳による「シャドーハウスが絶対」モードに入っている生き人形を表現する際、「瞳」が真っ黒になっている描写が度々ありましたので。

 

・それでは、過去の「シャドーハウスは絶対」モードに入っている時の「瞳」の描写と現在のダグの「瞳」を比較してみれば何かわかるのではないかと考えて、過去の話を遡ってみました。すると、はっきりわかったことは、「シャドーハウスは絶対」モードに入っている生き人形の「瞳」は真っ黒であるということです。そして、シャドーに影響を及ぼす際には「ズオオオ」というオノマトペが入ります。

 そこにきて、前回186話「共同戦線」12ページ目3コマ目のダグの「瞳」に着目すると、「ズオオオ」というオノマトペは出ていますが、「瞳」は真っ黒ではありません。この後ダグラスはオスカーのすすを潰して通信を途絶させており、僕はてっきりダグによる影響とばかり考えていましたが、前後話の流れ的に、ダグの影響の有無関係なくダグラスの意思によって通信を途絶したようにも捉えられます。少なくとも、ダグの影響はさほどないように見えます。つまり、真っ黒な瞳になっていないことからダグ自身の洗脳は薄れつつあり、ダグからのダグラスへの影響も薄くなっているのではないかと考えられます。

 そして今回の冒頭のダグの「瞳」も、決して真っ黒に染まっているわけではありません。だからやっぱりダグ自身の洗脳は薄れていて、ダグからダグラスへの影響も薄まっていると思います。だから仮にダグが「奪還作戦の告発をすべき」と考えても、必ずしもその思考通りにダグラスが動くとは限らないのではないかと考えます。現状ダグラス自身は、その仲間思いな気質もあって、エドワードの失言(サラを道具扱いすることから転じていつか同じ班の仲間にも危害が及ぶ可能性を考えている)からケイト様を支持する流れにあると思います。ダグ自身の意思も同じであれば尚のこと良いですが、少なくともダグラスが自身の考えのもとケイト様を支持して作戦を続行してくれるものと予想します。

 

ページごとの感想

・3ページ目。

 現状外部からの侵入者はエミリコとキャンディと考えているから葬儀のこともエミリコとキャンディ発案だと捉えていて、そのかけ違いが面白いです。流石のエドワードでもケイト様が外部から侵入してきたシャドーだなんていう発想は難しいよね。

「こどもに尊厳などないのにな」というエドワードのセリフは迂闊すぎますよね。ダグラス目線だとこのセリフでもエドワードに対する不信感募らせてそう。

 

・8ページ目。

 年下のめちゃ可愛い子に婚姻申請されて「能天気な奴め」とか曰うエドワード許せん。

 

・9、10ページ目。

 やっぱそうなりますよねぇ。

 以下の記事の「補足:今回の考察を行う上で分かった副産物、サラについて」で「間違いない」と断言しちゃってたので外れなくて良かったです。。。大体考察通りだったので嬉しいですね。

 

kotarinx.hatenablog.com

 

2024年2月27日追記

完全にパッションですが、ダグについてです。今回迷えるダグラスに頼られているところで終わりましたが、ダグ自身たった今洗脳が解けかけていて、過去のことを思い出していて混乱している可能性はないでしょうかね? まぁ、思い出した末に主人を信じたリッキーや、主人を裏切ったマギーと両極端な例があるので、ダグの記憶が戻ることが現状打破につながるかどうかは皆目見当もつきませんけどね。ダグの過去に関する考察要素なんてないので……。

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!