シャドーハウス第187話「猜疑心」感想

今回のシャドーハウス、10000000000000000000000000000000点! まさかダグダグペアを応援したくなる日が来るとはね。前回のブログ記事で、ダグラスがエドワードの失言を受けて持ち直してくれるんじゃないかと書いたけどその通りになりましたね!あとはダグ次第だけど、珈琲の影響を抜け出せるのか?!

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第187話「猜疑心」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

ダグラスは直近のこどもたちの棟での出来事をエドワードに報告した。続けて反乱分子が存在するなど突拍子もなく、大人になるための蹴落としあいくらいに思っていたとダグラスは正直に打ち明ける。これに対し、そのことに気づいているのは僅かで3階の老害どもは本気にしていないとエドワードは答える。ここで「3階」という言葉がわからないダグラスに対し、本来こどもたちが知り得る情報ではないものの、エドワードは大人の階層について説明を行う。ダグラスのことを信頼した上で情報を開陳してくれたことで、奪還作戦の告発をしなければとダグは考えるが、そこで棚に置かれた婚姻申請書に気づいたダグラスがエドワードに質問する。能天気にもサラをおじい様と共にある棟に呼んだ時に渡されたのだと答えるエドワードに対し、そもそもサラを呼んだ理由をダグラスがエドワードに質問する。その答えは、「サラは館のエネルギー源、すす出し要員にする」というものだった。バーバラに現状は劣るがうまく負の感情を膨らませて絞ってやる、それが「シャドーハウスのためだ」と述べるエドワードに、ダグラスはかつて自分に優しくしてくれたフィン先輩を「シャドーハウスのためだ」と言い貶めて処分させたキングのことを思い出す。そしてエドワードのやっていることはキングと同じ悪事ではないかと考える。疑心暗鬼に陥り、ケイトを支持すべきかエドワードを支持すべきかわからなくなったダグラスはダグにどうすれば良いか助けを求める。溢れ出すダグラスのすすでダグの表情は見えないが、彼の意思は果たして……。

 

全体的な感想

・前回の記事で、ダグラスが奪還作戦に参加してくれるようになるまでの経緯をまとめた上で、ダグラスの抱える背景から以下のように考察していました。

 

 こうして経緯を振り返ってみると、仲間思いなダグラスが、エドワードの失言(仲間を貶したり、危害を示唆したり)から持ち直してケイト様の味方でいてくれる可能性は考えられますね

 

 バッチリ、その通りになっていてよっしゃって感じですね! あとはダグ次第というところですが果たしてどうなるでしょうか? パッションではダグは洗脳を振り切ってケイト様を支持してくれる、という方に全ツッパですが。

 

・パッションではなく、何かしらの根拠によって考えることはできないか、と思った時に、一番は「瞳」がヒントになるのかなと思います。今回のカラー扉でも顔の左半分は光が当たっていて瞳も濁っておらず、逆に右半分は影に入っていて瞳も真っ黒になっている、そんなダグが描かれています。これは明らかに、現在のダグが洗脳が効いている状態と洗脳が効いていない状態の両面を持っていることを示唆しています。だから、ふとしたきっかけで洗脳を振り切ることは可能なように考えられます。さらに扉が開けて最初のコマもダグの「瞳」が描かれています。これは明確に今のダグを示唆する、ソウマトウ先生が用意したヒントでしょう。これまでも珈琲の洗脳による「シャドーハウスが絶対」モードに入っている生き人形を表現する際、「瞳」が真っ黒になっている描写が度々ありましたので。

 

・それでは、過去の「シャドーハウスは絶対」モードに入っている時の「瞳」の描写と現在のダグの「瞳」を比較してみれば何かわかるのではないかと考えて、過去の話を遡ってみました。すると、はっきりわかったことは、「シャドーハウスは絶対」モードに入っている生き人形の「瞳」は真っ黒であるということです。そして、シャドーに影響を及ぼす際には「ズオオオ」というオノマトペが入ります。

 そこにきて、前回186話「共同戦線」12ページ目3コマ目のダグの「瞳」に着目すると、「ズオオオ」というオノマトペは出ていますが、「瞳」は真っ黒ではありません。この後ダグラスはオスカーのすすを潰して通信を途絶させており、僕はてっきりダグによる影響とばかり考えていましたが、前後話の流れ的に、ダグの影響の有無関係なくダグラスの意思によって通信を途絶したようにも捉えられます。少なくとも、ダグの影響はさほどないように見えます。つまり、真っ黒な瞳になっていないことからダグ自身の洗脳は薄れつつあり、ダグからのダグラスへの影響も薄くなっているのではないかと考えられます。

 そして今回の冒頭のダグの「瞳」も、決して真っ黒に染まっているわけではありません。だからやっぱりダグ自身の洗脳は薄れていて、ダグからダグラスへの影響も薄まっていると思います。だから仮にダグが「奪還作戦の告発をすべき」と考えても、必ずしもその思考通りにダグラスが動くとは限らないのではないかと考えます。現状ダグラス自身は、その仲間思いな気質もあって、エドワードの失言(サラを道具扱いすることから転じていつか同じ班の仲間にも危害が及ぶ可能性を考えている)からケイト様を支持する流れにあると思います。ダグ自身の意思も同じであれば尚のこと良いですが、少なくともダグラスが自身の考えのもとケイト様を支持して作戦を続行してくれるものと予想します。

 

ページごとの感想

・3ページ目。

 現状外部からの侵入者はエミリコとキャンディと考えているから葬儀のこともエミリコとキャンディ発案だと捉えていて、そのかけ違いが面白いです。流石のエドワードでもケイト様が外部から侵入してきたシャドーだなんていう発想は難しいよね。

「こどもに尊厳などないのにな」というエドワードのセリフは迂闊すぎますよね。ダグラス目線だとこのセリフでもエドワードに対する不信感募らせてそう。

 

・8ページ目。

 年下のめちゃ可愛い子に婚姻申請されて「能天気な奴め」とか曰うエドワード許せん。

 

・9、10ページ目。

 やっぱそうなりますよねぇ。

 以下の記事の「補足:今回の考察を行う上で分かった副産物、サラについて」で「間違いない」と断言しちゃってたので外れなくて良かったです。。。大体考察通りだったので嬉しいですね。

 

kotarinx.hatenablog.com

 

2024年2月27日追記

完全にパッションですが、ダグについてです。今回迷えるダグラスに頼られているところで終わりましたが、ダグ自身たった今洗脳が解けかけていて、過去のことを思い出していて混乱している可能性はないでしょうかね? まぁ、思い出した末に主人を信じたリッキーや、主人を裏切ったマギーと両極端な例があるので、ダグの記憶が戻ることが現状打破につながるかどうかは皆目見当もつきませんけどね。ダグの過去に関する考察要素なんてないので……。

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!