シャドーハウス第183話「サーカスの記憶」感想

今回のシャドーハウス、1000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点! 師弟コンビをどうやって確実に落とすつもりなのかと思っていたけど、師弟コンビが突破できること自体がトラップだったとはやられた。しかしそのトランクはマジで動かぬ証拠でヤバいヤバい! この先まだルウルイ救出パートもあるのに大ピンチじゃん。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第183話「サーカスの記憶」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

 キャンディとエミリコの師弟コンビは順調に再試験を突破していく。ゴール直前の綱渡りで危ない場面もあったが、サーカス団仕込みの空中ブランコでなんとかゴールに到達する。晴れてスタンプを全て集めたステラ・キャンディペアを見送るケイトとサラ。ケイトは「今からでも遅くない。こどもたちの棟に戻ってきてくれたら嬉しい」とサラに述べるも、ミアが「エドワードの指示通りに出来た」「ケイト様の言葉に耳を貸してはいけません」と耳打ちする。一方、庭園のゴールへ向かうステラ・キャンディの背中を見つめるケイトは、無事に新人たちの試験を切り抜けられたのに、どこか違和感を覚えていた。

 場面はお披露目を監視する3階の方々、おじい様が集う間に移る。顔に課された再試験を見た3階の方々は、エドワードに事前に吹き込まれたのか、キャンディとエミリコの身のこなしから、2人のサーカス団との関連性について得心していた。そして3階の方々からの理解を得たエドワードはさらに核心をつく証言を行う。「あの二体の生き人形は侵入者」であると。証拠として「何を見つけた?」と発言を促すおじい様に対し、これが「動かぬ証拠です」と一つの鞄を突き出した。それはかつてケイトが館に潜り込む直前にモーフの森の中に隠した、ケイトが所持していた鞄であった。

 

全体的な感想

・やられましたね。絶対に落としてやるという意図のもと、初めから顔による再試験を用意していたのとばかり思っていたので、協力関係を結んだエミキャンタッグでも突破困難な仕掛けがあるものと思い込んでいました。しかしそれは「突破できることそれ自体」が異様なことだと3階の方々に理解してもらうためのエドワードが仕掛けたトラップでした。。。前話のXでの感想Postで「エネル顔の用意して待ってろよエドワード!!」と書いていましたがまさか僕がエネル顔にさせられるとは。完全にエドワードのことを舐めてましたわ。

 

・メタ読みだけど、誌面上あっという間にエミキャンが突破するものだからこれは何かがおかしいとは感じましたね。そしてケイト様の「何か…引っ掛かるわ」というセリフでその疑念はほぼ確信に変わっちゃいましたね。。。

 

・ライアン様が「成程…村での教育であんな訓練はしない する必要もないからな」、そしてソフィ様が「最近この島を回っていたサーカス団…」さらにドロシー様も「他にも何か言いたいことがあるんでしょ」と語っていることから、キャンディとエミリコの2人による再試験が始まる前にエドワードは2人がサーカス団出身であることを進言していたのでしょう。そして証言だけでは証拠に欠けるため、試験の中で実際にその身のこなしを3階の方々に見せ、納得させたと。いや〜、エドワードすごすぎるわ。

 

・しかし一点、疑問があります。「あの二体の生き人形は侵入者です」が「この鞄の中身が動かぬ証拠です」に対応しているけど、ケイト様の鞄の中身がエミリコとキャンディが侵入者であることの証拠になるというのはどういうことでしょう? エミリコとキャンディがサーカス団の一員だったと見抜いたのもちょっと現状だとわかりません。キャンディはその足跡を追えば、移住してきた夫妻に突然入ってきた養子であるので、その点では違和感はあるでしょうが、サーカス団がすす島で公演する前から一座を抜け出している様子なので、サーカス団との結び付きまで追えるのか自体疑問です。館の中でもおとなしいキャラを演出していたので、その身体能力がお披露目前から狙い撃ちされるものとは現状考えにくいです。何を掴んでいるんだエドワード。。。一方エミリコについては「ケイト」という名前の人物が周辺の学校のどこにもいないことから明確に侵入者であることが追えるでしょう。さらにエミリコはキャンディが抜けたサーカス団で、演者としてすす島での公演に出演しているので、館外にいるシャドーたちの目撃証言があれば、サーカス団の一員であり、なおかつシャドーハウスに侵入した者と同定することが可能でしょう。しかしここまで考えてきたことは、ケイト様の鞄の中身と関係ありません。

 

・ここで9巻がエミリコがシャドーハウスに潜り込むところで10巻がケイト様が生家を出立してシャドーハウスに潜り込むところなので読み返してみました。エミリコはケイト様にもらった洋服で選別会に参加しています(9巻105話、106話参照)。この洋服は選別会を経て館の中まで持ち込まれている物証です。この服と同じ(予備の服として)か、同様の服がトランクの中に入っている可能性は考えられます。

 

・さらにケイトはエミリコにモーフに擬態するための黒い布とエミリコの予備の服である黒い服をもらい、お礼に自分の着ていた服をエミリコにあげています(9巻106話参照)。この時エミリコからもらった黒い服をケイト様は館への潜入に先立ってトランクの中にしまってから、黒い布一枚羽織ってモーフたちの中に飛び込んでいます(10巻111話参照)。つまり、トランクの中にはエミリコがサーカス団に所属していた時に使っていた予備の服である黒い服が入っているのです! この服にサーカス団への所属を示すような印(ボタンにサーカス団のマークとか)があれば、「鞄の中身がエミリコがサーカス団からの侵入者」であることの確実な証拠になってしまうかもしれません。とはいえここまで考えてもやっぱりキャンディには届かない気がする。。。サーカス団のパンフレットとかが入っていて、そこにキャンディ姐さんの写真が載ってるとかか?w(適当)

 

・ケイト様、エミリコ、キャンディが詰められそうな超不穏な展開ですが、少なくともエミキャンがすっかり師弟コンビとしての絆を深められた点についてはよかったなと思います。

 

・このピンチもケイト様がアンソニーに頼らざるを得なくするための陰謀だったりするのかしらん?

 

ページごとの感想

・1ページ目。

 扉絵ミリコ可愛い。「無限大の可能性をその瞳に秘めて」っていう煽りも良いね! 一度しっかりエミリコの瞳をじっくり見たことがある人ならわかると思うんですが、かなり細かく描かれていて、まるで宇宙のようなので、本当に無限大の可能性がその瞳に秘められていると思います。

 

・2ページ目。

 師弟コンビ良いねぇ。師匠におんぶに抱っこではなくてエミリコも試験突破にきちんと貢献しているところが良いです。そしてそれを頭ぐりぐりして褒めてあげるキャンディ姐さん。。。(尊い

 

・3ページ目。

 エドワードの策は、3階の方々の目の前でキャンディとエミリコが元サーカス団の侵入者であることを証明することにあるので、ここで紐が切れるのもエドワードの策略なのでしょう。小賢しい!

 

・4ページ目。

 師弟の息のあった連携素晴らしいですわ〜!

 

・5ページ目、6ページ目。

 見開き空中ブランコかっこいい! そのままだと壁に激突するからって、空中で体を水平方向に傾けているの、二人とも身体能力高すぎるでしょ。

 

・7ページ目、8ページ目。

 エミリコは地上をスライディングしているところ、優雅に回転着地する姐さんかっこいいねぇ!

 8ページ目の「チラッ」ってしてる時のエミリコ可愛い。ほっぺたむにむにしたいンゴねぇ……! しかしめちゃくちゃ体痛そう。

 

・9ページ目。

 ゴールして笑い合うキャンディとエミリコを眺めるケイト様、完全におかんやね。

 

・10ページ目。

 エドワードの特別権限っていうのがどうなっているのか、ケイト様に教える義理はないでしょと答えていますが、読書には教えて欲しいです。。。ほんまどうなっているんだろうねぇ。個人的にはサラ様には早くミアの影響を振り切って戻ってきて欲しいけど。

 

・12ページ目。

 ケイト様の不安な気持ちがすすでよく表現されてますね。

 

・17ページ目。

 初めてのお外へのお使いの間に鞄見つけてたんすねぇ。元から何か目星をつけていたんだろうか。じゃないとそもそも探そうという発想自体わかないですもんねぇ?

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!