シャドーハウス第176話「暗示と覚醒」感想

今週のシャドーハウス、100000000点! 手を抜かせない策もあると思っていたけどここでのサラミア投入か。最終的にはケイト様が負けないとこどもたちの結束に大きなヒビがでちゃうから、負けるとは思うけどケイト様推し的には簡単には負けないでほしい……あとステラのすす能力、想像の100倍殺意高い。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第176話「暗示と覚醒」の感想を乱雑に書き残しておきます。更新日が10/5 で僕の誕生日だったので、先生からの誕生日プレゼントだと思い込んでおきます!

 

 

あらすじ

 大きなスタンプをかけてオスカーはダグラスと、ダニーはエヴリンと、ロロルはオリバーと対峙する。そしてケイトとステラ。新人たちにお披露目を突破できるよう指導してきたはずのケイトが試練として立ちはだかってくることにステラは「私たちを騙してたの?」と疑問を言葉に出すが、ケイトは口を噤む。そこに現れたのは監視役で「特別なこどもシャドー」と称するサラとその生き人形ミア、そしてエミリコだった。現れたミアが場をしきり、「ここでの試験は10分以内にケイトからスタンプを奪うこと、それだけ」とルールを説明する。そしてスタンプが全て揃わなければ失格となることについて念を押す。臨戦体制に入るキャンディであったが、生き人形は待機するようサラに命じられる。失格イコール死であるが故、殺す気で行かなければと意気込むキャンディ。それに対しケイトはエドワードの策略にやられたことを痛感する。先ほどステラの疑問にも口を噤んだケイトであったが、星つきと新人たちを争わせる構図はエドワードのつげた「予定変更」によるものであり、こどもたち同士で仲違いを起こさせることを目的としたものだとケイトは気づいた。さらにケイトにはエドワードの手下であるサラという監視役までつけられており、下手な動きができない状態にさせられてしまった。監視下にある以上手を抜けないケイトは滑空をメインとする翼を生やすすす能力でステラの攻撃を交わす。機動力の差に手をこまねいているステラにキャンディは事前にかけていた「暗示」の合図を行う。「暗示」で「覚醒」したステラはサラに確認を行う。「スタンプを奪えれば何をしても良いのか」と。そして発動させた毛先を鎖鎌のように振り回すステラのすす能力がケイトに襲いかかる。

 

全体的な感想

・前回の感想での予想通り、そう簡単に手を抜いてわざと負けさせてはくれないようです。特にサラミア監視付きのケイト様については。というかステラ様の能力が殺意高すぎて、監視とかなくても手を抜くのは難しいかもしれないですね(笑)。

 

・ケイト様のセリフに「エドワードはこども同士を仲違いさせようとしている…!」というものがありますが、ここについて掘り下げるにあたって、各勢力(エドワード組、新人組、星つき組の3組とする)の現状の目的を振り返ってみましょう。

※今回のお披露目に関すること以外も含む。

 【エドワード組】

  • ケイト様が反乱分子であることの確実な証拠を手に入れたい
  • 今回のお披露目で計画通り新人に脱落者を出したい
  • 今回のお披露目を通して星つきの動向を探りたい
  • 今回のお披露目を通して新人と星つき(というか新人以外のこどもたち)を仲違いさせたい
  • 今回のお披露目の試験官として評価されたい
  • 3階に相応しいのは自分たちだとおじい様に認めさせたい

 【新人組】

  • お披露目をみんなで合格したい
  • 大人たちも星つきたちも信用ならないのでキャンディを信じてついていく
  • 館の主になりたい(キャンディが)

 【星つき組】

  • 今回のお披露目で無事新人に脱落者を出さずに合格させたい
  • 今回のお披露目を通して新人も取り込んでこどもたちの結束を固めたい
  • 今回のお披露目でおじい様と共にある棟へ入る隙を狙ってルウルイペアを救出したい
  • こどもたちで力を合わせて大人たちの支配に対抗したい

 

ざっとこのように三種三様な思惑がぶつかっており、サラミアペアを監視に入れる策によって現状エドワード組の思惑がハマって星つき組の思惑が押されているような状態なので、実際ケイト様は「エドワードはこども同士を仲違いさせようとしている…!」と、現状を分析し、まずい状況であることを理解しているわけですね。一方で新人組はスタンプラリー開始以降大人も星つきたちも信用していないので、サラミアを監視に入れられることでの影響はありません。キャンディ自身「ケイトが敵か味方かはこの際どうでもいいことだ」と語っている通りです。

各々の思惑のぶつけ合いでどう転がっていくか、というのが今回のお披露目の注目ポイントになりそうです。

 

・さて、各々の思惑のぶつかり合いの結果を考えてみるとどうでしょうか。主人公エミリコとケイト様がいる星つき組が仮に今回のお披露目での思惑を無事果たしたとすると、お披露目を通して脱落者は一人も出さず、お呼ばれされたルウルイも奪還する、と。そうなった場合のエドワード視点の状況は悲惨なものです。誰も脱落者が出なければ当然試験官としての評価は低いでしょうし、一体化シャドーを増やすことが館としての命題でありながらお呼ばれしたペアが一体化に失敗する(ケイト様たちは単純に攫うのではなく、一体化が失敗したかのように偽造工作すると思います)という結果で散々な目になって、3階への道のりが遠ざかりそうです。僕個人としてはエドワードがボコボコになるのは結構ですが、そこまでうまくいくか、という点についてはまだ確信がありません。

ここまでは思惑バトルでケイト様たちが勝った場合の結果ですが、その他のパターンとしては、今回のお披露目でちゃんと脱落者が出てしまうが、ルウルイは奪還成功する、というのがあって、新人誰かの脱落は悲しいものの、これが一番プロット的には丸いのかなという気がします。

続いてお披露目で脱落者は出さないが、ルウルイは一体化させられる(成否は置いといて)というパターンも考えられますが、正直考えただけでもゾッとします。これまで同期組で頑張ってきたペアですし、こういう言い方したら新人ちゃんたちが可哀想ですが、新人ちゃんたちよりずっと長くその姿を見てきたからこそ湧き上がる愛着もありますので、成否によらずルウがこの世からいなくなってしまうわけですから辛すぎるパターンです。頼むからそんなことにはならないで欲しいパターンです。

最後は脱落者も出るしルウルイも奪還できないパターンです。正直ここまで主人公サイドがボコボコにされるなら、ちょっとこの先の館を奪還するという目標が遥か遠く霞んでしまいそうなので、これは流石にあり得ないと思います。

皆さんはどうお考えでしょうか?

 

・話が変わっていよいよ火蓋が切られた星つきVS新人の直接対決ですが、この行方も気になりますね。大きな括りでは上記の脱落者が出るか出ないかという話とも繋がりますが、ここではバトル単体に着目して考えていきたいです。

サラミアコンビの監視が付けられたことでケイト様の「手を抜くようなことがあればわたしたち星つきの立場も危ういということ」、キャンディの「殺す気でいかないとこちらが死ぬ」というセリフから分かる通り、奇しくも真剣勝負になっています。この勝敗が本当に悩ましい。2話前の感想で、僕はこんなことを書いています。

 

”キャンディについて、反館勢力の象徴とも呼べそうな主従逆転ペアであると言う点と、生粋のリーダー気質を備えていることで、こどもたちをまとめて館への反撃を目論むケイエミペアとポジションが被ってしまっていることが個人的に気になります。ケイエミが反館勢力の旗手になることは揺るぎない確定事項だと思うので、最終的にはどこかでキャンディとの格付け(キャンディがケイエミの実力を認め、ついていくことを決めること)が行われると思います。”

 

直接対決ではありませんが、もしここでケイト様が容易に負けるようなことがあれば、新人たちはケイト様ではなくキャンディを慕うことになってしまって、こどもたちがまとまらなくなってしまいます。逆にケイト様が勝ってしまえば、それはそれで星つき自ら新人を潰したことになって、合格して残った新人たちからの支持を得ることは難しくなるでしょう。このように、真剣勝負を余儀なくされた時点でだいぶいやらしい構造になってしまっています。丸い展開になるとすれば、時間いっぱいいっぱい使ってバトルを展開し、最後の最後に予期せぬ展開(まぐれ当たり的な何か)からステラ様に軍配が上がり、対決後お互いのことを讃えあうとかいう展開ですかねぇ? まぁ、その場合キャンディとの格付けは先延ばしになっちゃうと思いますが。

 

・そもそも勝手に肉弾戦のみを想定していて、実際ステラ様も仕掛け始めちゃっていますが、時間制限もあることだし、対決開始前に「始め!」とか号令ないんでしょうかね? その際他に何か補足ルールが指定されたりはしないでしょうか? まぁ、5ページ目で「それだけ」と言われていますが。ただ、肉弾戦のみということになるとその時点で分が悪いペアもいるだろうしねぇ。

 

ページごとの感想

・それにしても1ページ目のイヴエヴの強者感よ・・・。

 

・4ページ目。

「騙してたの?」というステラ様の言葉に答えられないケイト様。これも監視役がついているからでしょう。

ちなみにサラミアの「特別なこどもシャドー」というのは一体。。。これまでの扱いからするとエドワードから良いように言いくるめられてのぼせちゃってるだけなのか、すす能力に目覚めてそれが本当に厄介なもので本当に要職をあてがわれているのか、現状判断できませんね。

 

・7ページ目。

生き人形は待機と言われて舌打ちするキャンディ。確かに推定エミリコ以上の身体能力を持つキャンディを持ってすればケイト様も分が悪いですよね。

 

・8ページ目。

エドワードの「予定変更だ」に被せてエドワードがこども同士の仲違いをさせようとしていることに気づいて「やられた」とケイト様が語っているので、「予定変更」が指す内容は、星つきたちがお披露目の場に出て新人たちと対決することを指しているのでしょうね。地図に星のマークがついていたから予定通りなのかと思っていました。

 

・9ページ目。

一応試験内容変更の予測もちゃんとしていて、その上で助言していたっていうことですけど、その心遣いは全く新人たちに伝わっていなかったみたいで悲しいですね。。。173話「結束」で「今のところどちらも(新人同士を)仲違いさせようって魂胆があるように見える」とか「新人いびりはさぞ楽しいんだろうよ」とか言われちゃってるもんな。。。

 

・12、13ページ目。

恐怖心を取り払う暗示をかけるキャンディの強者感すごいですね。こういうのもサーカス団の中で培った能力かもしれませんね。

 

・16ページ目。

こわっぴねぇ。。。おさげはまだまだ伸びて、鎖鎌よろしく投擲してくるんでしょう? 殺意が高すぎる!

 

それではまた別の記事でお会いしましょう!