シャドーハウス第175話「立ちはだかる壁」感想

今週のシャドーハウス10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点!!!!!

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第175話「立ちはだかる壁」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

 オスカーのすす能力、「音声の送受信」でお互いに連絡を取り合い、連携しながらスタンプを集めていく新人たち。お披露目の場を監視しているアイリーンとジェラルドはあまりに要領よくスタンプを獲得していく新人たちを訝しむ。ジェラルドはおそらくすす能力であろうと分析する。ここでジェラルドは「流石ですね」と褒め言葉を呟く。対象は新人たちではなくエドワード。新人たちがすす能力を生かして順調にスタンプを獲得していくところまでエドワードは見越していたのだ。スタンプラリーで順調に小さいスタンプを集めていった新人たちはいよいよ大きいスタンプの獲得に動き出す。地図に怪しいマークがあるため、そこに行けば何かあるだろうと皆行動する。そしてマークの一つ、前回のお披露目で迷路であった場所にやってきたステラとキャンディであったが、果たしてそこに待ち受けていたのは現星つき、ケイトであった。ケイトは語った、「ここでの試験は私からスタンプを奪って押すこと。手は抜かないから覚悟して」

 

全体的な感想

・前回の感想でオスカーの能力がバレないのは考えづらいと書きましたがその通りになりましたね。この点について「ここまで見越していた」エドワードのことをジェラルドが褒めている点が気になりました。まず、見越していたといっても「新人たちの中で遠隔で連絡を取り合える能力持ちがいる」ということまで見越していたとは考え難いでしょう。そんなことが見越せていたらエスパーです。となるとジェラルドの「ここまで見越していた」という発言は、「新人たちがアイリーン様に『要領良すぎる』と評される動きを見せていること」と考えるのが妥当でしょう。今回のお披露目も当然エドワードの試験官としての腕前がおじい様、3階の方々から評価の対象となっているでしょうから、スタンプラリーの途中経過が順調でも必ず誰かしらを落とせる算段がエドワードにはあるということでしょう。確かに、途中まで順調だったのに一転して不合格となると3階の方々へのエンタメ的には良さそうですね。相変わらず趣味が悪いこと。

 

・さて、エドワードが「ここまで見越していた」理由についてさらに深掘りしたいと思います。理由を深掘りするに先駆けて、これまでのエドワード視点の物語を備忘的に振り返っておきます。

  • ケイト様がすす能力を使えることをお披露目まで隠していたことから裏があると睨み、ケイト様を反乱分子だと目をつける。(4巻120ページあたり)
  • マリーローズが”お迎え”を告げた途端にすす病になったことを「わざと評価を落としてこどもたちの棟に留まり新人への反乱教育をするためではないか」と仮説を立てる。そしてその成果がケイト様であり、反乱の思想がケイト様に引き継がれ、こどもたちの棟全体に広がっていくことを危惧している一方、それを阻止し、反乱分子をおじい様に差し出すことで3階への道が開くと考えている。(6巻128ページあたり)
  • 亡霊事件の首謀者として差し出されたマリーローズを「反乱分子だった」と認定する。(7巻40ページ)
  • マリーローズは反乱教育をしていてもおかしくないと推測する。また、エドワードが知っているマリーローズとの関係性(エドワードがお呼ばれされておじい様と共にある棟に行く前の関係性)から、バーバラも反乱教育の指導者である可能性を見出す。しかしバーバラにはトマスの後ろ盾があり、バーバラから崩していくのはハードルが高いため、現状最も反乱分子の可能性が高く、新人で組みしやすいケイト様から反乱分子の証拠を掴むことを目標とする。(7巻178ページあたり)
  • こどもたちの棟への視察の結果、亡霊騒ぎに乗じて特別な珈琲瓶が割られ、こどもたちが2週間珈琲を飲んでいない事実を星つきたちが隠していたことを知る。星つきたちに翌日喜びの会を開くことを指示し、ここで特別な珈琲が行き渡らなければ星つきは反乱分子確定だと考える。(8巻58ページあたり)
  • 翌日に特別な珈琲が振る舞われなかった事実がサラからエドワードに報告される。この時点でエドワード視点で星つきたちが反乱分子であることを確信する。ただしおじい様に突き出すには状況証拠だけでは足りないと考えており、やはり確実な証拠を求めている。(11巻7ページあたり)

というわけで、エドワード視点ではケイト様はマリーローズという反乱分子の元で教育された反乱分子ではないかと推測されており、その教育をこどもたちの棟全体に広げようとしているのではないかと考えられているようです。そんなケイト様が実際に星つきになってこどもたちの棟の管理者となったわけですから、エドワード視点でケイト様は、特に珈琲による洗脳が薄い新人から反乱教育を行っているだろうと睨んでいると思います。

そんな中開かれるお披露目ですから、当然出てくる新人たちはケイト様たちの息のかかった者たち。本来お披露目前の新人たちにお披露目について語ることは御法度のはずですが、そのようなルールは無視してくるだろうとエドワードは考えるわけです。今回の試験がケイト様たちが受けた試験と若干内容は変更していますが、ステージを同じにしているのも罠のように感じます。つまり、新人たちが順調に試験を進めば進むほど、ケイト様がルールを破って新人たちにお披露目について詳しく説明しているし、実際自分たちの受けたお披露目の内容も細かく伝授していることをエドワードは確信できるわけです。これがまさしく、「ここまで見越していた」理由だと思います。

 

・今回最後にはなんとケイト様が現れて、現れ方がめちゃかっこ可愛いもんですから僕は口を押さえて「〜〜〜〜〜〜〜っ!」って声を出さないように叫んでしまいました。これからの展開ですが、マチマチペアはすでに大きなエドワードスタンプをもらっているのでスタンプラリー自体は終了で、残りのペアたちは大きなスタンプをゲットするためにそれぞれ星つきと対峙すると思われます。普通に考えれば星つきたち(ダグラス、エヴリンはケイト様を全面支持している様子ではないが)は新人たちの味方サイドの陣営のはずなので、新人たちが突破できるように手心を加えてあげそうな気もします。しかしここはお披露目の場です。おじい様や3階の方々やエドワードたちが観察している状態です。オスカーの能力についてもすぐに看破されました。よほど上手く立ち回らなければ手を抜いて負けることは難しいように思います。お披露目は、シャドーハウスの中では無能な者を見つけて処分するものという位置付けです。これをわざと合格するように仕向けることはエドワードが喉から手が出るほど欲しい明確な館への反乱意思の証拠になるのではないでしょうか?

また、先ほどのエドワード視点の話で、「ケイト様はマリーローズという反乱分子の元で教育された反乱分子ではないかと推測されており、その教育をこどもたちの棟全体に広げようとしているのではないか」とエドワードは考えていると書きました。そうすると横のつながりでケイト様以外の星つきたちもエドワード視点では怪しいもので、仮にお披露目が、バレずに星つきたちがわざと負けてあげられるような仕組みだとすれば、全組容易にスタンプラリーを合格できてしまうことになってしまうので、そんな自分の試験官としての評価を落としかねないような配置をわざわざしないと思います。したがって、具体的にどういった手を取っているかについては考えあぐねていますが、少なくともなんの策もなくエドワードが星つきたちを新人たちにぶつけているということはないだろうということです。いずれにせよ今回の試験でエドワードは新人だけでなく、星つきたちの監視も兼ねているだろうと思われます。

それにしてもやっぱり登場時のケイト様めちゃかっこ可愛麗しい。。。

 

ページごとの感想

・それでは個別ページ2ページ目。

 マチマチペア。カゴを被っても頭とか体とかに落石ぶつかってそうで可哀想なんですけど、なんか明るいコマなのできっと大丈夫だよね!!

 

・3ページ目。

 やはりオスカーの能力強し。情報伝達手段としてはアイリーン様の能力の完全上位互換なんじゃない? すすバトは何かしら攻撃手段あるかもしれんので総合能力でいえばアイリーン様が上かもしれませんが。

 

・5ページ目。

 前回のお披露目の試験内容のリサイクル。こういうのあんまりノータイムでクリアしているとカンニングがバレると思うんだけどどうなんでしょ。

 

・4〜7ページ目。

 短いコマですが新人ちゃんたちの個性が出ていて可愛いですね!

 

はてさて次回はどうなるか、楽しみです!!

 

それではまた別の記事でお会いしましょう!