シャドーハウス第182話「師弟」感想

今回のシャドーハウス、10000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000点! 前回の引きで不穏な流れも予想されたけど良かった。流石師匠! 同期への情の厚さからも感じられたけど、サーカス団の頃から姉御肌で面倒見良かったんすねぇ。サーカス時代の師匠の衣装可愛かった! まぁでも確かに師匠視点だと疑心暗鬼になってもしょうがない状況でしたわねぇ。しかし師弟の絆で以心伝心、心通じた二人ならばエドワードが用意した確実に落とすための試験なんか確実にぶっ壊してくれますね!! エネル顔の用意して待ってろよエドワード!! 8ページの2コマ目の「そうねー」で湧き上がる感情だけで白飯が食える。

 

というわけでこんにちは、タナカなかなかいいコタローです。シャドーハウス第182話「師弟」の感想を乱雑に書き残しておきます。

 

 

あらすじ

 前回エミリコが最後にボソッと呟いた「師匠」という言葉。その言葉を読唇術で読み取っていたキャンディ。そんなキャンディはエミリコについて、洗脳が解けているのか、ステキャンを嵌めようとするシャドーハウスの手先の一人なのかわからず疑心暗鬼になる。確かに過去、サーカス団で「雑用係」だったエミリコに演技の稽古をつけていた記憶はあるが、キャンディはエミリコより先にサーカス団を抜け出したのに、その自分より先にシャドーハウスに入り、星つきという立場についていることでエミリコに対し疑念を持つ。そんな疑念に対しエミリコは、師匠であるキャンディを前に、彼女に教わった腹話術、身のこなしを見せることで見事晴らす。これまで館側もケイト側も信じられなかったキャンディであったが、疑念を吹っ切ったキャンディはエミリコを信頼し、エドワードが用意したステラとキャンディペアを落とすための再試験を突破するため、エミリコに「力を貸してくれ」と協力を依頼するのであった。

 

全体的な感想

・前回「お披露目の場以降でキャンディたちを取り込む展開を描いても冗長になるような気がするので」「キャンディと、物語きっての人誑しであるエミリコがサシで会話できる機会ですので、ここはエミリコが頑張って、キャンディ、ひいては新人ちゃんたちの独立勢力化を防ぎ、こどもたちの結束を強めるチャンスになるかもしれません。」と書きましたが、概ねその方針でストーリー展開しそうですね。良かった。

 

・前回ボソッと呟いた「師匠」という言葉、てっきり聞こえた上での前回のラストコマかと思っていましたが、まさかの読唇術だったとは。そんな技まで持っている師匠すごいっス。

 

・今回最終的にはいい感じに協力関係を結べましたが、そこに至るまでのキャンディの疑念はなるほどと思いました。

 

・確かにキャンディはすす島についたタイミングでサーカス団を抜けており、そこから移住を検討していた夫婦の養子となり、すす島の中での教育プログラムを経てシャドーハウスにやってきました。そこになんと自分が捨て去ったはずのサーカス団の雑用係が館の先輩として存在しており、しかも雑用でまだまだ演技も未熟と思っていたのに星つきという要職にまでついているのですからさぞビックリしたことでしょう。(館の中でエミリコとキャンディが初めて顔を合わせた瞬間の二人の映像を見てみたいです。)

 

・さらに現在の状況は、ステラ様が試験に失敗することを前提として仕組まれていた再試験の真っ最中で、完全に館サイドから狙い撃ちで失格にさせられようとしている状況です。そこで過去に繋がりのあるエミリコが近づいてくると、これまた何かしら失格させるための罠ではないかと思い疑心暗鬼になるのも納得です。

 

・そんな疑心暗鬼なキャンディの心を溶かしてくれたのはやっぱりエミリコらしさでしたね。やってくれると思ったよこの人誑しめ〜。まさかの腹話術まで師匠に習った技だとは思いませんでした。

 

・キャンディが「ニッ」となってエミリコを信頼する場面のページですがコマの流れに注目したいです。キャンディの顔、記憶の中にあるサーカス団で雑用係だったエミリコ、現在のエミリコ、そして迷路の上にいるケイト様も見て「ニッ」となっています。これはすなわち、単にエミリコを信頼しただけでなく、サラに失格を言い渡された時にも擁護してくれたケイト様も含めて信頼してくれたということでしょう。さらにここからは憶測になりますが、過去のエミリコと比べたくましく成長したエミリコを見て、主人であるケイトとお互い良い刺激を与えて成長したことを見てとったのではないでしょうか? また、記憶が戻っていることを承知の上でエミリコを手元に置いていることもキャンディ目線でケイト様にも信頼を寄せる要素になっていると思います。

 

・過去編のキャンディについてです。173話「結束」にて、ケイトと大人たちという2つの対立軸に挟まれて新人ちゃんたち全員に混乱が生じている中、「新人いびりは楽しいんだろうよ ナメ腐りやがって…!」と新人ちゃんたちを代表してブチ切れていたところから、キャンディの姉御肌気質は少し感じ取られました。

 

・実際過去編のキャンディも団長に「花形のステラのやることじゃねぇぞ」と言われるのにも反対して新入りの演技指導をしたり(新入り=雑用かどうかはわかりませんが、のちの陰口描写からすると新入りは雑用ではなさそうですね)、「雑用」であるエミリコにも指導をしてあげて、「雑用」が練習していることに影口を叩く演者たちを嗜めるなど、非常に面倒見の良い様子が伺えて好感度爆あがりです。

 

・はてさてエミリコを信頼し「あたいに力を貸してくれ」と協力を依頼するに至り、いよいよ次号から師弟コンビの迷路ゴールに向けた快進撃が見たい! ……ところですが、エドワード的には完全にステキャンコンビを落選候補に入れていて、あえて再試験を受けさせるところまで織り込み済みで再試験で絶対落とさせるつもりでいるので、手こずる場面もあるかもしれません。でも最後は絶対エミキャンが勝つ!!

 

ページごとの感想

・1ページ目

 上でも書きましたけど読唇術だったんすねぇ。これまでブチ切れキャラが定着していたキャンディだったので、5コマ目で汗ダラダラなキャンディはちょっと新鮮な感じに思いました。

 

・2ページ目

 ここの「そもそもこいつに関してはずっと謎だった」というセリフは、1周目読んだ時はサーカス団にいた当初からの話かと思っていましたが違いますよね? 館の中で初めてエミリコに遭遇した時からの話だと気づきました。

 

・3ページ目

 キャンディ(ステラ)の衣装かわちいねぇ。姉御って感じがする。

 「ぐびっ」「ドンッ」が様になりすぎてて水なのに違和感ないですよねw 姉御って感じがする。

 団長にも語気強目に行けるところも姉御って感じがする。

 団長も逆らえないのもさすがサーカス団の花形で姉御って感じがする。

 

・4ページ目

 「雑用」ながら見よう見まねでこそ練しているエミリコかわちいねぇ!

 失敗して「よろっ」「こてっ」ってなっているところも痛そうだけどかわちいね!

 

・5ページ目

 キャンディ、水の瓶を持っているたってるだけなのに完全にお酒持ってる姉御にしか見えない。

 「舞台に立てないサーカス団員は全員「雑用」」ということなので、エミリコの他にも名無し=「雑用」の子どもがいるということがうかがえますね。この辺サラッと闇が垣間見えますね。

 

・6ページ目

 ヒソヒソ話の内容は明かされませんでしたが、「雑用のくせに練習してる〜w」みたいな愉快ではない話でしょうね。そういうのを見逃さずしっかり嗜めているところも姉御って感じでいい。

 

・7ページ目

 ここでも水を飲んでるだけなのに酒を飲んでるようにしか見えないキャンディ姐さん。

 

・8ページ目

 2コマ目狂おしいほど好き。「人生が綱渡りってことだよ…」と内心思いつつ、「そうねー」と返してあげているところ、エミリコが座っててキャンディが立っているからもあるけど頭の位置がキャンディの方が高くて、小さい子どもをあやしているお姉ちゃんって感じが出てて最高に良い!! 良すぎて殺風景な僕のブログなのに文字色変えちゃうレベル。

 

・10ページ目

 全てを話すには時間が足りないから、記憶が戻っていることを示すために敢えて腹話術で話すの、簡潔に「私はあなたの教えを覚えています」と誠意を伝えられてて良いページよなぁ。

 

・11ページ目

 そしてシャドーハウスの中での問題を解決する中でより洗練された身のこなしをキャンディに見せると。良いページよなぁ。。。

 

・12ページ目

 ここの3連「フミッ」「フミッ」「フミッ」からの「パァン」かわいい。僕もエミリコにフミフミされたい!!

 

・15ページ目

 エミリコを信頼して試験突破のための協力を仰ぐわけですが、素直に「力を貸してくれ」と言えるところも姉御って感じで良いですねぇ。

 

・16ページ目

 満面の笑顔のエミリコはやっぱり最高に素敵!

 

というわけで今回はこの辺で。

それではまた別の記事でお会いしましょう!